NTT東日本漕艇部
今年の全日本選手権の目標は
「出場全種目優勝」「男子エイト6連覇」
NTT東日本漕艇部 監督 今井 裕介さん
昨年開催されたボート競技の国内最高峰、全日本選手権大会で、出場5種目中3種目で優勝、中でも花形種目の男子エイトでは史上初の5連覇を達成したNTT東日本漕艇部。東京2020オリンピックをはじめ国際大会へも日本代表選手を多数輩出する、国内屈指のチームだ。
選手、コーチを経て、今年4月から監督を務める今井裕介さんは、ボート競技の魅力について、「水面を滑るように進んでいく気持ち良さ。そして、ボートと人間が一体化した時の躍動感は、一度味わうと病みつきになります」と話す。
ボートを速く進めるためのポイントとして、まず身体の動かし方や道具の使い方といった基本に忠実であることを挙げる。「ボート競技には、相手との駆け引きの要素はほとんどなく、まさに自分との闘いです。シンプルな動きの中でスピードを追求するところに、ストイックな面白さがあります」。2名以上のボートの場合は、チームで動きを合わせることも重要になる。「短い一言でも通じ合えるように、日々の訓練を通じてチームワーク力を高めます」。練習や競技を通じて培われる課題解決力やコミュニケーション力は、実社会でも活かせるスキルだという。
9月に開催される全日本選手権では、「出場全種目優勝」と「男子エイト6連覇」を目指す。「皆さんの応援がチームの追い風になります。これからも熱い声援をよろしくお願いします!」。
8人の漕手が一糸乱れぬ動きを見せる「エイト」はボート競技の花形種目。
NTT東日本漕艇部
1948年「電電東京漕艇部」として創部。チームとしての活躍が評価され、2012年、「NTT東日本シンボルチーム」に認定。選手たちは平日14時まで所属部署の業務に従事し、その後、戸田ボートコースでトレーニングに励む。また、地域貢献活動として、東日本地域でボート教室を開催し、生徒や学生に実技指導を行っている(※現在はコロナ禍で休止中)。
(2021年8月掲載)