eスポーツ
対戦を通じて自分の腕を磨く面白さ
さまざまな人たちとつながれることも魅力
NTT労働組合 北海道総支部 岡田 広大さん
コロナ禍を機に、あるゲームにずっぽりはまる
コンピューターゲームによる対戦競技、eスポーツが好きな岡田広大さんは、職場でeスポーツを楽しむイベントを開催し、上司や同僚と「大乱闘スマッシュブラザーズ」や「マリオカート」を楽しんだ。
小学生の頃から携帯型ゲーム機で遊び、大学生になってインターネットを介した対戦型ゲームを楽しむようになった。
「誰かと対戦することで、自分の腕前を知りたいと思ったのがきっかけです。自分が上位に入れるとうれしいですし、自分よりも強い人がたくさんいれば、さらに上のレベルを目指すことが練習のモチベーションになります」
かなりやり込むようになったのは、コロナ禍になった2020年。大学に通えなくなり、自宅でゲームに当てられる時間が増えた。その頃「ずっぽりはまった」のが「Apex Legends(エーペックスレジェンズ)」(以下、Apex)※1。3人1チームで、生き残りをかけて複数のチームが同時に戦うバトルロイヤル型のゲームだ。
「Apexの魅力は、個人技とチーム力の両方の要素を持ち合わせているところです。個人技のレベルの高いプレイヤーが1人で立ち回って勝ててしまうこともあれば、3人で連携することでそのプレイヤーを倒せることもある。そのため、1人でやっても楽しいですし、仲間とチームでやるともっと楽しいゲームです」
職場でeスポーツのイベントを企画し、上司や同僚と一緒にゲームを楽しんだ。
チームで連携することの大切さ、面白さを知る
学生時代はずっと1人でプレイしてきたが、入社翌年の夏、情報労連北海道協議会主催でApexの大会が開かれることを知ると、職場の先輩2人を誘い、初めてチームを結成。事前に3人で作戦会議を開き、練習して本番に臨んだ。大会には11チームが参加し、岡田さんたちのチームは4位に。この時初めて、チームで連携することの大切さ、面白さを味わったという。
さらに同年9月にはNTTe-Sports主催のイベント「East esports masters(e-mas)」※2にも参加。この時は東日本エリア全域から参加者が集まったこともあり、20チーム中11位という悔しい結果に終わった。ただ、この時は職場の人たちに応援を頼んだところ、ゲーム経験の有無にかかわらず「見ていて面白かった」と言ってもらえて、すごくうれしかったという。
「eスポーツは、人と人をつなげるきっかけになるものだと思います。入社してきた後輩と初めて話す時も、ゲームの話で打ち解けることができます」
職場でeスポーツのイベントを開いたのも、ゲームを通じて上司や同僚とのつながりを深めるのが目的だ。
「インターネットによって世界中の人と対戦できるのはeスポーツの素晴らしい一面ですが、ゲームの基本は、やはりオフラインで皆で一緒に楽しむことだと思っています」
岡田さんは日頃、動画サイトの解説動画を見てレベルの高いプレイを研究したり、画面から離れている時も頭の中でシミュレーションをしたりと、パフォーマンス向上に励んでいる。
「eスポーツで1番になることが夢なんです。そのために必要な努力をこれからも続けます。そして、もう1つの夢は、eスポーツの大会を運営できるようになること。大会に参加して、運営する側の大変さを知りました。eスポーツが注目されるのも大会があればこそなので、僕自身も大会を運営できるようになり、eスポーツのファンを増やすことに少しでも貢献できればと思っています」
※1 エーペックスレジェンズ(Apex Legends)
操作するキャラクター自身の目線でゲーム空間を移動し、敵と戦う「ファーストパーソン・シューター(FPS)」ゲームの一種。最大20チーム・60人で対戦する。PCの他、ほとんどのゲーム機に対応。基本的に無料でプレイできる。
※2 East esports masters(e-mas)
eスポーツを通じてNTT東日本社内での交流を活性化させるプロジェクト。第2回大会にApex Legendsが採用された。
(2024年4月掲載)